イビチャ・オシム監督(65)率いる日本代表は6日、サヌアのアリムフシン競技場でFIFAランク125位のイエメン代表と
アジア杯予選を戦い、1―0で辛勝した。荒れたピッチ、標高2300メートルの過酷な条件に苦戦し、相変わらずの決定力不足を露呈。後半ロスタイム、途中出場のFW我那覇和樹(25)が右足で代表初ゴールを決めて、辛うじて格下を破った。日本代表は7日に帰国する。
思わず手にしていたペットボトルを放り投げた。後半40分。オシム監督のいら立ちは頂点に達した。要因は空気の薄い高地、凸凹のピッチだけではない。佐藤が左サイドを抜け、中央に
クロスを蹴り込む。DF2人の間を抜けた。絶好の
チャンス――。だが、我那覇のヘディングシュートはゴール右にそれた。次の瞬間、左手からミネラルウオーターが飛んだ。
動けない。つながらない。そして決まらなかった。前半32分、巻が無人のゴールへのヘディングシュートを外して始まった負の連鎖。後半も遠藤が、加地が、信じられないミス
ショットを見せるたびに頭を垂れた。「これは日本の持病、すぐに治らない病気と考えるしかない。ゴールを挙げるまで、私がどれだけ心の中で苦しんでいるか分かりますか」。長年、指摘され続ける日本の課題を、もはやオシム監督も認めるしかなかった。
怒りの矛先はアウエーのピッチ、アジアサッカー連盟(AFC)にも及んだ。「われわれは
サッカーではなく、何かほかの仕事をしにきたようだった。AFCに改善を願いたい」。数々の修羅場を経験した名将にも、今回のピッチばかりはお手上げだった。
常識を覆すことで始まった初の海外遠征。8月31日、深夜に到着したサウジアラビアでそのまま練習場に直行。すべては時差、気温差を考慮し次戦を見据えていた。アウエーのイエメンは別物と考え、サヌアで戦うイエメン代表のDVDを3試合
チェックした上で羽生の先発を決めた。苦しんだが、ち密なオシムイズムも隠されていた。
ようやく小さなガッツポーズを見せたのは後半ロスタイム。中東2連戦で最初の得点まで180分以上を要した。「今回はテンポの速い
ゲームはできたが、生かすことはできなかった。日本に今回の4人より上のFWがいますか?彼らを生かすようにしないといけないのです」。ほんの少しだけ収穫を口にした勝利監督のコメントにはしかし、最後まで皮肉が込められていた。
≪堅守で健闘も≫イエメンはホームの利を生かした堅い守備で健闘も、終了直前の失点で星を
落とした。20代前半の若手選手を中心に前半23分には鋭い
カウンターを見せるなど日本をヒヤリとさせる場面もあったが、シュート数は4―15と大差。アラーイ監督は「日本は試合のほとんどを支配していた。新潟よりいい試合はできたけど、経験が限られた中でチャンスを失った」と選手の経験不足を嘆いた。
posted by 川淵にレッドカード at 05:13| 東京

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